マザーテレサとその世界 千葉茂樹 編 女子パウロ会

読書ブログっぽくしてみる。
マザーテレサってどんな人だか知りたくて買って見た覚えがある。
映像ドキュメンタリーを撮影するという観点からマザーテレサの実像に迫ったものだ。
「この世の最大の不幸は貧しさや病ではない。むしろ、そのことによって見捨てられ、誰からも自分が必要とされていないと感じることである」
この言葉に言い尽くされているように思った。
マザーテレサはとてもユーモアのセンス溢れるおっかさんという印象を持った。探し物を聖アントニオに祈ってくれたり、遅刻してもユーモアで切り返したり、みんなにマザーテレサ探しをされたりと、面白い話がある。
マザーテレサがその身を投じたカルカッタの大地はとても過酷なものであったが、そこに一滴の潤いを与えて、それが大河となったのではないか?この本の初出は1978年であるから、ここに出てくる赤ちゃんは私と同年代ということになる。今でも生きてるのかなぁ?などとおもったりもした。
ドキュメンタリーとして良くできており、幾人かの人の共著であるので、さまざまな視点同じ事をおうという手法も興味深い。映像手法でいうところのザッピング。黒澤明の映画でそういうのありましたね。それが見事に一つのマザーテレサ像に統合されている。
マザーテレサとその世界 千葉茂樹 編 女子パウロ会

教会やキリスト教系大学近くの古本屋あたりにありそうな本なので一読をオススメできる本です。
命が尽きようとする人たちにどう向き合うのか?という問いに一つのヒントを与えてくれる本です。
マザーテレサは、インド社会の変革を目指してカルカッタに入った訳ではない。あくまでも貧しい人、困っている人たちに寄り添う為にカルカッタに来たのだ。結果としてインドの社会に大きな影響を与えたが、それはマザーテレサの行動を見て、世界の人たちが動かされた結果であろうと思う。

朝は祈りの時間らしい。祈るという行為自体に、人間の中核を強くする効果は確かにあると思う。困難な状態が続くけれども、なんとか乗り切って行きたいと思う。「貧しいことは幸い」とまでは言えないけれども、視点を変えて見ることは大切だし、より追い詰めていてもしょうがないところがある。嫌なことばかりで飽きてたんだと思うな。少しでも前進してみようと思うのだ。やり方は人それぞれ。PV稼ぎのテクニックから考えるのはやめましょうか。それが嫌なんだと思う。ナゼかというと表現というものの自分なりの意味があるから。