どういうわけだか渋滞ではマニュアルミッション車は面倒ということになってるらしい。
私にしてみると、オートマチックの方が疲れる。
(以下オートマチックをAT、マニュアルミッション車をMTと略す。)
ATは右足のみでアクセルとブレーキとクリープで車を制御する。右足がつねに操作をされ、ブレーキを意識していないと前の車に追突する。
クリープで転がしていてもそう。クリープの速度は一定であり、前進する駆動力がたりなくなればアクセルを、追突しそうになったらブレーキを踏まないといけない。この制御を右足一本でやらなくてはいけないので疲れる。
MTでは、両足が使える。アクセルとクラッチを使って転がすことができるので、スムーズに進んでいく。
感覚としては自転車に近い。
アクセル一定で、そーっとハーフクラッチしながら進んだっていいし、ちょっと進んで車に慣性を持たせて、クラッチ切って、ブレーキで制御してもいい。路面の傾斜にあわせた運転がとてもやりやすいのがMTである。
両足が使えることで身体のバランスもとりやすいのだ。エンジンストップが嫌だという人もいるのだが、クラッチ切ればいいだけだし、いざとなったらおもいっきり左足を踏む癖をつけておけばいいだけのことである。
圧倒的多数の人間がATに乗っているのでなかなかに理解されないのだが、MTの方が人間の感覚にあっており、楽しい車である。ほとんどのドライバーがATしか乗らないのでこういうことになっている。それと、日常的に長距離運転ができるドライバーが減ったこともその要因だろう。
平成10年式デリカスペースギア