私は人生の最後まで、働く必要があるみたいだ。両親と妻を見送るまでは、生きて働かないといけない。そのためには今のうちから、死の一歩手前まで働くことのできる技術と、習慣と、職場を確保しておく必要がある。
まずは身体を長持ちさせなくてはいけない。目や耳は特に大事にする必要があるだろう。身体能力もある程度の水準を維持しなくてはならない。私は死ねないのだから。
肉体労働だけでなく、知的労働も経験し、一定の結果を出す必要がある。
両親と妻を見送ったら、家を買って孤独死がいい。そのまま墓になるのでちょうどいい。自分の土地の上にある自分の家で死んでいたら誰も文句はいえまい。小さな平屋でいい。
取り壊されても、ほっておかれても、どっちでもいい。あとの人が好きにすればいい。それぐらいの財産なら、なんとか作れるかもしれない。
私の人生は、わりに単純だなと思う。最後まで生き残って、一人で死ぬ。さて、しぶとく生き残るとしますか。
なるべくたくさんの人を見送れるよう頑張ろう。次の世代にもメッセージを送り続けよう。そしてひたすらに、[今]を生き続けてみよう。
私は人生の長距離ランナーだ。周回遅れのランナーだ。ゴールがなくなっても、走り続けよう。生き抜くために。