オートマのみしか運転しない人でも気付きがあれば、結構マニュアル車のギアチェンジを意識した運転をすることができる。それによって運転が楽しくなり、マニュアル車も乗れるようになる。私は自宅では5速MT、会社ではCVTに乗っているが、運転感覚にそんなに大きな違いはない。やり方は違っても、ギア比を変えていることは同じだからだ。
シフトダウンは至って簡単。一定速度で走っている時に、思いっきりアクセルを踏みつけるだけ。これでキックダウンといって、ギア比がかわる。加速のため低速ギアにかわるのだ。
シフトアップは一定の速度に達したら、アクセルを離す。するとシフトアップする。加速状態から巡航状態に変わるからだ。アクセルを踏みっぱなしにしていると、低速ギアのままになっていて、甚だ燃費が悪くなるし、うるさい。どうもこれを勘違いしている人が多いようだ。ドライバーは停止のためアクセルを離したのに、車は高速ギアにチェンジし、ブレーキが間に合わない。なんてことがよく見受けられる。停止線越えて止まっている車はそうなんだろうなあと思う。車は加速が終わって、一定速度で走る状態になっているのに、ドライバーは止まれという。これじゃあギクシャクするわけである。
アクセルを踏む量はギアによって異なるということなのだ。発進直後が多めに踏み、スピードが上がるに連れて、踏む量を減らしていけば、自然とシフトアップしていく。みんなマニュアル車だったころはこれが当たり前なので、オートマはそれを機械に模倣させたに過ぎない。
乱暴な運転のほとんどは、正しい運転操作を行っていないからだと思う。
アクセルは時々離してもいいものなのである。アクセルを離した状態の転がり具合で、ブレーキのかけ方を感覚的に測っている。ノーブレーキで止まれる距離を大体考えて、それにブレーキをプラスする。目標の位置にピシャッと止めるにはそうするのが一番だ。まぁ目測なんで外れることもあるけれど。早めにブレーキをかけてスピードを落とし、惰性で転がるというのが私のやり方。