入所施設に思うこと-ショートスティ時代

2009年12月〜2016年の8月ぐらいまで、私はショートスティ、高専賃だったりサ高住だったりしたところ(未だに分類はよくわからないがとにかく介護保険施設には違いないと思う)と有料老人ホームと経験した。現在はデイサービスで勤務している。たまには思い出してみるのも悪くないと思うのだ。
まず本格的に介護職員として始めたのは、ショートスティからだった。確かもう2010年の1月から夜勤に入っていた覚えがある。ショートスティというのは、高齢者がいろんな事情があって家庭にいられない場合に預かる場所だ。確かオムツは施設持ちだったので、個別のオムツというのはなく、サイズの違いだけであって、施設のものを常に使っていた。ショートスティはそういうものらしい。半分家庭、半分施設というのがショートスティの実態といってもいい。月の半分を施設で過ごす。まあそんなもんだと思えば間違いはない。
緊急性の高いショートスティというのがあって、とにかく預かってくれというパターンも多かった。たとえば、家族が倒れて入院したとか、受け入れ先がまだ決まらない。とか、まあ事情はいろいろである。なので、猛烈な帰宅願望との戦いに明け暮れていたといってもいい。「帰りたい!!」「帰りたい!!」の連続である。話題を逸らして何とかしようと思うものの、それすらも不可能。一晩中追いかけまわされて疲労困憊したことも多々あった。
夜勤、入浴、レク、送迎、食事介助と何でもやった。
早番で来て起床介助をして、食事介助をし、服薬、口腔ケアをやったら、朝礼やって送迎。休憩(気の休まることはなかったが)昼食、入浴介助して、また送迎。
遅番だったら、入ってきた方の荷物チェック、リネン交換、出ていく方の荷物チェック、夜勤と一緒に夕食の介助、臥床介助
夜勤は夕礼の後、夕食の介助をして、みんな寝かしつけたら、定時の排泄介助。記録。翌朝までの安全確保を行う。
日曜日のショートスティでは入浴がなかったために、レクは3回やるハメになった。このおかげで随分レクは鍛えられたと思う。みんな忙しいから、レクの誘導をしたら、他の仕事をはじめてしまうので、自分一人でレクをやって惹きつけなければいけない。これがまた大変なのである。逆に言えばやりたい放題だったわけで、それはそれで楽しいこともあったが・・・。