無駄で無意味な日本の核武装論

朝鮮半島情勢からか、日本の核武装とか言い出す人間が増えてきた。馬鹿げた妄想であることをここに示しておく。

核武装論でおかしいと思うのは、もはや核ミサイルを打ち込んで、市民を虐殺すること自体が世界経済にとって迷惑極まりない行為であるのに、いたずらにその恐怖を煽って、市民を支配しようとしていることだ。

世界中どの都市であっても核ミサイルをその頭上で炸裂させれば、十万人単位で死者がでる。東日本大震災のおよそ5倍の死者だ。こうなった途端、我が国だったら自衛隊にフル動員がかかり、在日米軍は臨戦態勢に入る。

航空路も、航路も全便停止し、米軍の管制下に入るだろう。経済活動も停止するので、発射した国もただではすまず、たちまち飢えてしまうだろう。すでにボーダレス経済は身近なものになっているから、どこまで影響が広がってしまうかわからない。

こんな核兵器は持っていてもしょうがないのではないか?もはや時代遅れの兵器なのではと思う。

核兵器を開発し、維持していくコストは莫大なものだが、そのコストは何ら利益を生まない。核保有国は、それで結構困っている。かろうじて機能しているのはミサイル戦略原潜位のものだろう。SLBMを抱えている戦略原潜は射程が延びて地球上のどこでもミサイルを叩きこめるようになっているので、メンテナンスしやすい近海にいるみたいである。

ちなみに、日本が核武装をするには、日米原子力協定を破棄することになり、日米安全保障条約も停止する。在日米軍は撤退するので、日本政府は急速に軍拡しないと北東アジアは一気に不安定になる。消費税は25パーセント位になると思う。

それでも核武装したいですか?

核兵器にも使用期限があり、定期的に生産ラインを稼働させる必要がある。旧ソ連の核兵器がソ連崩壊後、ゲリラへの流出が懸念されたが、何事もなかったのは、使える核兵器がなく、スクラップ同然だったのではないか?

簡易なRPGなんかは流出しまくって、地域紛争に使われましたがね。